『Apple Pencil 2』には期待していい!?
Appleが産んだ”魔法の鉛筆”、『Apple Pencil』は完璧ではないです。Microsoftの『Surface Pen』やSAMSUNGの『Sペン』と比べると、どうしても惜しい部分が出てきてしまいます。
割と『Apple Pencil』は、評判が良い方だと思うのですが…。
でも…Appleだからこそ、もっと上を求めちゃうんだよね〜。
目次
各デジタイザーペンの比較表
単純に『Apple Pencil』の不満点を書いていっても、フェアではないと思うので、ライバル会社のデジタイザーペンと比較したいと思います。
今回は、『Apple Pencil』と『Surface Pen』、そして『Sペン』の3つを比較します。
Apple Pencil | Surface Pen | Sペン | |
充電 | △(充電式) | △(電池式) | ◎(電池不要) |
バッテリー持ち | △(2〜3日) | ○(1年) | ◎(電池不要) |
視差ズレ | ◎(ほぼゼロ) | △(多少ある) | ○(普通) |
ペアリング | ×(必要) | △(必要*¹) | ◎(不要) |
芯の摩耗 | ◎(少ない) | ○(普通) | △(多い) |
対応アプリ | ○(多い) | ◎(非常に多い) | △(少ない) |
価格 | △(高い) | △(高い) | ○(本体に付属) |
収納性 | ×(収納不可) | △(側面に吸着) | ○(本体に収納) |
*¹ペン自体はBluetoothペアリング不要。ペン上部のショートカットボタンに使用。
比較表にしてみると、特段どのデジタイザーペンが優れていたり劣っていたりしてはいないことが分かりました。
実用性は『Surface Pen』、
汎用性は『Sペン』、
って感じかな〜!?
『Apple Pencil』の不満点
比較表にしてみると、決して他のデジタイザーペンに劣っているわけではない『Apple Pencil』ですが、使っていると”不満点”は少なからず出現します。その不満点をまとめてみました。
1.バッテリーの持ちが悪い
私が使っていて、一番不満なのが”バッテリーの持ちが悪い”ということです。
確かに、充電式で電池を買うことはないので、経済的ではあります。
ただ、電池不要なペンもある中で、1週間も持たないバッテリーライフは、正直ダメだと思います。「こまめに充電すればいいじゃん!」という意見もありますが、ここは他社に明らかに劣っていると思うので、敢えて書きました。
もう一点バッテリー関連であるのが、ペンを使っていない間もペアリングのせいでバッテリーがゴリゴリ減るのが、評価を落としています。
2.Bluetoothペアリングが必要
これはバッテリーライフの短さに付随するのですが、Bluetoothペアリング必須なのはいただけないところ。
Bluetoothペアリングのせいで、iPad1台に対してApple Pencilが1本という関係になります。つまり、他のiPadで使う場合には”再度ペアリングが必要”ということです。これが、仕事でグループで使うと不便なのです。
3.iPad本体に収納できない
既に多くの人に語られていますが、『Apple Pencil』はiPad本体に収納できません。
普段使っているペンケースに、そのまま入れるのも気が引けますしね。
ペンを収納できるケース(リンク)もありますが、ケース自体が重たくなったのでパスしました。見た目はどうであれ、ゴムバンド付きのペンケースを使うのが、現状で最も”無難”な選択肢かも知れません。
4.充電方法がダサい
Lightning端子で充電…この見た目は、どうにかならなかったのでしょうか。
5.キャップを紛失する
マグネットでキャップを装着するアイデアはAppleらしいのですが、キャップを紛失する人を見かけます。
ただ、現状の『Apple Pencil』のスタイルだと、キャップをマグネットで装着するスタイルが最も美しいと思うので、充電方式を変更するしか方法はなさそうです。
あと、このキャップを購入するのにAppleに連絡しないといけないのと、価格が無駄に高いのがネックだね…。
6.消しゴム機能がない
『Apple Pencil』には、いわゆる”消しゴム機能”はありません。
個人的にはそこまで不便を強いられてはいないのですが、クリエイター仲間でこれを言っている人がいたので、不満点に入れました。
7.サイドボタンもない
消しゴム機能だけでなく、『Surface Pen』や『Sペン』にはある”サイドボタン”がありません。
だからこそのシンプル設計だとは思うのですが、少々イラストを描いたりするのは不便です。とは言っても、サイドボタンを設けてしまうと、アプリで対応したりしなかったりと色々問題が出てくるので、サイドボタンがあるのが正解とは言い切れないかも知れません。
『Apple Pencil 2』の期待と噂
『Apple Pencil』は日本国内では2015年11月に発売されました。もう、2年以上が経過するのです。
こうなってくると、気になるのが『Apple Pencil 2』がいつ発売されるかということと、どういう進化を遂げるかということです。
もしかすると、Appleが新型『Apple Pencil』について、何かコメントをするかも知れないしねっ!
総評:『Apple Pencil』は”本当のペンシル”になれる?
色々書いてしまいましたが、私は『Apple Pencil』に大きな”可能性”を感じます。
『Apple Pencil』の出現で、デジタイザーペン界隈の敷居が低くなって、イラストを描く環境が格段に良くなったのは事実です。この点は、Appleに非常に感謝すべきことだと思います。
そこで思うのが、『Apple Pencil』が”本当のペンシル”、つまり文字通り鉛筆になってくれるかということです。正直なところ、ブレイクスルーがない限り、鉛筆にはなり得ないと思います。
書くという行為には、英語で言うところの”Write with”というペンデバイスと、”Write on”という紙デバイスの2つが必要です。その絶妙なバランス感覚で、筆記具というのは成立していると思います。
そういう意味では、『Apple Pencil』は”ペンデバイス”ですが、『iPad』は”紙デバイス”ではないと思います。『iPad』は”タブレットデバイス”です。『Apple Pencil』が本当のペンシルになるには、”Write on”な紙デバイスを『iPad』に求めていくことに、いつかなると思います。
紙とペンなのが『E Ink』デバイスで、キャンバスと絵の具なのが『iPad』デバイスかなー?”書く”と”描く”の違いって感じっ!
おまけ
おわり