- 『ASUS Zenbook Duo』シリーズの“完全体”をついに見た
- 2画面 × OLED@120Hz × RTX 3050 Ti = 強い(確信)
- 普通の2-in-1 PCよりも実はコッチのほうが使いやすいのだ
国内発表された、ASUSの2画面ノートPC新モデル『Zenbook Pro 14 Duo OLED (UX8402)』。先代(UX482)と比べ、ギミックやスペックが大幅に進化しているので、変更点を比較しながら見ていきます。


ASUSの新ロゴ、いいですよね。
以前の「ASUS」と書かれたロゴタイプよりも、万人受けしそうですし。

…ただのヤヴァイ系PCじゃなかったんやね。
目次
ASUSの2画面ノートPC『Zenbook Pro 14 Duo OLED (UX8402)』

ASUSの2画面ノートPC『Zenbook Duo』のシリーズから、最新モデルとなる『Zenbook Pro 14 Duo OLED (UX8402)』が、ついに国内発表&発売開始されました。
海外では2022年5月に発表されており、すでに発売もされています。ですので、数か月遅れという形にはなりますが、ようやく日本のユーザーも手にすることができるというわけです。

ここのラグがなくなれば、もっと嬉しいんだけどねー。
The new ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED (UX8402) - Feature Overview | 2022
Zenbook Duoシリーズといえば、キーボード面にマルチタッチ対応ディスプレイ『ScreenPad Plus』が搭載されているのが最大の特徴。もちろん、本機(UX8402)にも搭載されております。

「キーボード面にもディスプレイがあるぞ」って言われると、Appleの『Touch Bar』を連想するけど、ASUSの『ScreenPad Plus』のほうは、セカンダリとして認識する正真正銘の2画面ノートPCなのであーる。

こういう斜め上な発想を、有用なプロダクトとして昇華してくるところが、ASUS“らしさ”ですわね。

ま、ギークのためのPCメーカーって感じですな!
ちなみに、このScreenPad Plusはタッチ操作だけでなく、MPPプロトコルのデジタイザーペン(ASUS Pen)による手書き入力にも対応しております。
また、Adobe Creative Cloudで使える『ASUS Control Panel』機能や、自動整列やアプリランチャーの機能を備えている『Control center』というのが用意されています。
本機(UX8402)の先代にあたる『ASUS ZenBook Duo 14 (UX482)』を、過去にメーカーからお借りして使わせてもらったことがあるのですが、見た目のインパクトとは裏腹に実用性が高く、使い勝手も上々でした。なので、この新型についても密かに期待を寄せています。
新型(UX8402)と旧型(UX482)のスペック比較
新型(Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402)と旧型(ZenBook Duo 14 UX482)のスペックを比較してみると、下表のとおり。
新型は『Zenbook Pro Duo Series』、旧型は『Zenbook Duo Series』。
…となっており、広義では同じASUSの2画面ノートPCになるのですが、厳密に言えばシリーズが異なる製品にはなってきます。その点だけはご注意を。
![]() (UX8402) |
![]() (UX482) |
---|---|
CPU | |
Intel Core i9-12900H | - |
Intel Core i7-12700H | Intel Core i7-1195G7 Intel Core i7-1165G7 |
- | Intel Core i5-1155G7 Intel Core i5-1135G7 |
GPU | |
NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU | NVIDIA GeForce MX450 |
Intel Iris Xe Graphics | Intel Iris Xe Graphics |
RAM | |
32GB LPDDR5 | 32GB LPDDR4X |
16GB LPDDR5 | 16GB LPDDR4X |
- | 8GB LPDDR4X |
SSD | |
1TB PCIe 4.0 | 1TB PCIe 3.0 |
- | 512GB PCIe 3.0 |
メインディスプレイ | |
OLED | LCD |
14.5インチ | 14インチ |
2,880×1,800 | 1,920×1,080 |
120Hz | 60Hz |
DCI-P3 100% | sRGB 100% |
サブディスプレイ | |
LCD | LCD |
12.7インチ | 12.65インチ |
2,880×864 | 1,920×515 |
DCI-P3 100% | NTSC 45% |
インカメラ | |
720p | 720p |
インターフェース | |
Thunderbolt 4 ×2 (USB PD対応) |
Thunderbolt 4 ×2 (USB PD対応) |
USB 3.2 Gen 2 Type-A ×1 | USB 3.2 Gen 1 Type-A ×1 |
HDMI 2.1 ×1 | HDMI 1.4 ×1 |
φ3.5mm AUX ×1 | φ3.5mm AUX ×1 |
microSDXC ×1 | microSDXC ×1 |
DC-in ×1 | - |
バッテリー | |
76Wh | 70Wh |
本体サイズ | |
323.5×224.7×17.9–19.6mm | 324×222×16.9–17.3mm |
本体質量 | |
1,750g | 1,570g–1,620g |
新旧『Zenbook Duo』のスペック比較
新型(UX8402)の主な変更点
- 新型:新しい「A」ロゴ
- 旧型:従来の「ASUS」ロゴ
- 新型:AAS Ultra(12°)
- 旧型:AAS Plus(7°)
- 新型:OLED + 2.8K + 120Hz + DCI-P3
- 旧型:LCD + FHD + 60Hz + sRGB
新型(Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402)と旧型(ZenBook Duo 14 UX482)の主な変更点は上記のとおり。
なお、前述したとおり、厳密にはシリーズが異なる製品になっております。ですので、CPUやdGPUのアップグレードについては触れておりません。
【変更点①】天面のASUSロゴ
一部界隈では「ダサい」と言われていた、ASUSロゴ。それが新型(UX8402)では、新しいASUSロゴに刷新されております。
デザインの好みは人それぞれ。ですが、少なくとも新しいASUSロゴのほうが、より万人受けしやすくなっているのは間違いないでしょう。ちなみに、他の製品でも、新しいASUSロゴに切り替わりつつあります。
【変更点②】チルトアップ機構
サブディスプレイ『ScreenPad Plus』のチルトアップ機構が進化し、新型(UX8402)では『AAS Ultra』という構造にアップグレードされました。
旧型(UX482)に搭載されていた『AAS Plus』は、7°の傾斜がつくようになっておりましたが、新型(UX8402)に搭載されている『AAS Ultra』では、12°の傾斜がつくように。これにより、より見やすい角度になったことはもちろん、エアフロー向上にも寄与しています。
余談ですが、旧型(UX482)のさらに1つ前のモデル(UX481)には、このScreenPad Plusのチルトアップ機構そのものが搭載されておりませんでした。

機構自体が変わったから、『エルゴリフトヒンジ』は廃止のようですな。
【変更点③】ディスプレイ性能
![]() (UX8402) |
![]() (UX482) |
---|---|
メインディスプレイ | |
OLED | LCD |
14.5インチ | 14インチ |
2,880×1,800 | 1,920×1,080 |
120Hz | 60Hz |
DCI-P3 100% | sRGB 100% |
サブディスプレイ | |
LCD | LCD |
12.7インチ | 12.65インチ |
2,880×864 | 1,920×515 |
DCI-P3 100% | NTSC 45% |
ディスプレイ性能比較
『Zenbook Pro Duo』と『Zenbook Duo』という、シリーズの違いに起因するものにはなりますが、新型(UX8402)ではディスプレイ性能が大幅に向上しております。
旧型(UX482)のネックとなっていたのが、解像度の低さ。そして、色域の物足りなさ。
実際に使ってみると、旧型(UX482)では「4Kはオーバースペックだけど、FHDだと物足りない」と感じることが多々ありました。また、クリエイター向けの機能を多数有しているのにもかかわらず、色域が狭い(計測結果はここ)、メインディスプレイとサブディスプレイで色が変わる、というのが大きなネックだったのです。
それらが新型(UX8402)では大きく改善されており、それが何より嬉しい。“Pro”のコンセプトどおり、クリエイターがメインで使えるノートPCへと進化した、と言えるでしょう。

しかも、dGPUが『NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU』だから、ひょっとして軽めのPC VRなら動くのではっ!?

TDP(TGP)が、何Wで設計されているかによりますがね。

うーむ、そこが気になりますな。
『Microsoft Surface Laptop Studio』がTGP 50Wで、『ASUS ROG Flow Z13』がTGP 40Wだから、 40W 〜 50W の設計だとは思うけど……。
まとめ「2画面ノートPCの完成形を見た」

ASUSの新型2画面ノートPC、『Zenbook Pro 14 Duo OLED (UX8402)』。
旧世代機でネックとなっていた、ディスプレイ性能や排熱機構を大きく向上させ、「2画面ノートPCの完成形を見た」と言えるプロダクトになっております。
2画面ノートPCと聞くと使いづらそうな感がありますが、実際はそんなことはなく、むしろ180°回転させて使うようなコンバーチブル型の2-in-1機よりも使い勝手が良かったりします。

『Microsoft Surface Laptop Studio』を買った民だけど、こっちも気になりますな。
おまけ

ASUSは、OLEDの焼き付き防止にも力を入れてくれてるから、そこも高評価だったりする!

そこ、かなり重要ですよね。

OLEDの焼き付き、かなり嫌ですからなー。

うーん、抜かりなしやね!
おわり
しかも、ASUSロゴが刷新されてーるっ!やったぜ!!