【レビュー】AUKEY『Focus Duo 63W《PA-D5》』—GaN!小型で63W出力のUSB PD充電器

【レビュー】AUKEY『Focus Duo 63W《PA-D5》』—GaN!小型で63W出力のUSB PD充電器
サイト内の外部リンクはアフィリエイト広告を含む場合があります(詳細はプライバシーポリシーを参照)
記事のポイント
  • USB Type-C 1ポートで60W出力可能は頼もしい!
  • 窒化ガリウム採用で同系USB PD充電器より軽い!
  • ポートごとの出力が違うことを除けば結構おすすめ!

60W超の窒化ガリウムパワー。

63W出力のUSB PD充電器、AUKEY『Focus Duo 63W《PA-D5》(63W GaN ACアダプタ)』をレビュー。半導体に窒化ガリウム(GaN)を採用した本機。USB PD 3.0対応で、USB Type-C 1ポートで60Wまで出力可能。MacBook ProとiPad Proユーザーには…特におすすめかも!

二条ねこ

絶妙な最大出力数と、絶妙なサイズ感が良きあーるっ!

まの

Dynamic DetectとGaNですか……。

さたえり

USB PD充電器って、テクノロジーの塊やね。

AUKEY『Focus Duo 63W《PA-D5》』って?

AUKEY『Focus Duo 63W《PA-D5》』全体画像。

AUKEY『Focus Duo 63W《PA-D5》』全体画像。

Focus Duo 63W《PA-D5》ってなに?

最大63W出力対応、窒化ガリウム半導体採用のUSB PD充電器。

8
  • 最大63Wの高出力。
  • 1ポートで60Wの出力が可能。
  • 同系のUSB PD充電器の中では軽量。
  • ポートによって出力が異なる。
  • USB-Cポート同士が若干近い。
二条ねこ

1ポートで60W出力可能なUSB PD充電器を探している。
…そんな人には結構おすすめできるのであーる!

スペック表
製品名 Focus Duo 63W
型番 PA-D5
メーカー AUKEY
最大出力 63W
インターフェース USB Type-C ×2
USB PD ○(USB PD 3.0)
急速充電 -
USB-C出力 USB PD(1) 5V・3A
9V・2A
12V・1.5A
USB PD(2) 5V・3A
9V・3A
12V・3A
15V・3A
20V・3A
サイズ 67×64×29mm
質量 148g
備考 窒化ガリウム半導体採用

本体チェック

Focus Duo 63W《PA-D5》前面。

Focus Duo 63W《PA-D5》前面。

■インターフェース

  • LEDインジケーター ×1
  • USB Type-C ×2

Focus Duo 63W《PA-D5》のサイズは、 67×64×29mm で、重さは148g。148gと言われてもピンと来ないが、同系のUSB PD充電器の中では軽量な部類。さすがは、窒化ガリウム半導体(GaN)採用と言ったところ。

Focus Duo 63W《PA-D5》は、USB PDに対応したUSB Type-Cが2ポートという構成。最大63W出力なのですが、ポートによって最大出力が異なる仕様。これはのちほど解説。通電を示すLEDインジケーターは、グリーンに光るので視認性良き。

余談ですが、本製品の製品名は『Focus Duo 63W』となっており、日本では『63W GaN ACアダプタ』という名前で販売されています。似た製品が多いので、Amazon等で検索する際は型番(PA-D5)で調べたほうが分かりやすいはず。

Focus Duo 63W《PA-D5》後面。

Focus Duo 63W《PA-D5》後面。

■インターフェース

  • ACプラグ ×1

電源入力はACプラグ直挿しのタイプ。もはや、当然ですが可動式(スイングプラグ)になっており、画像のように折りたたみ可能。

Focus Duo 63W《PA-D5》上面。

Focus Duo 63W《PA-D5》上面。

Focus Duo 63W《PA-D5》の上面は何もナシ。

ちなみに、本体は非光沢でサラサラとした質感。光沢のある本体よりも傷が付きにくいので、フィニッシュの好みはあるけど、個人的には非光沢のほうが好み。

Focus Duo 63W《PA-D5》下面。

Focus Duo 63W《PA-D5》下面。

Focus Duo 63W《PA-D5》の下面には、仕様の記載がずらり。

当然ですが、PSEマークがあります。あ、TÜV Rheinlandのロゴマークも。これなら、安全面もしっかりプールされていそう。

Focus Duo 63W《PA-D5》左面。

Focus Duo 63W《PA-D5》左面。

Focus Duo 63W《PA-D5》左面には、“AUKEY”のロゴマーク。

Focus Duo 63W《PA-D5》右面。

Focus Duo 63W《PA-D5》右面。

Focus Duo 63W《PA-D5》右面もロゴ…は、ないようです。片面だけ。

付属品チェック

Focus Duo 63W《PA-D5》付属品。

Focus Duo 63W《PA-D5》付属品。

■Focus Duo 63W《PA-D5》の付属品一覧

  • ユーザーズマニュアル

Focus Duo 63W《PA-D5》の付属品は、ユーザーズマニュアルのみ。あとは、AUKEY製品おなじみの鍵のマークのステッカーもついてたりします。

ベンチマーク

二条ねこ

USB PD充電器の選び方については、こちらの記事からどぞー。

Vbus Hot

チェッカーで確認したところ、シンク(デバイス)未接続時にはソース(Focus Duo 63W《PA-D5》)から電圧がかかっていないことが確認できました。なので、こちらはVbus Hotではありませんでした。

Bridged CCs

USB-IF認証済のeMarkerチップ搭載の5Aケーブル(Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル)を接続したところ、Focus Duo 63W《PA-D5》で接続が検出され、充電が開始されていました。

PDO

  USB Type-C(1) USB Type-C(2)
Revision Power Delivery 3.0 Power Delivery 3.0
PDO 5V・3A
9V・2A
12V・1.5A
5V・3A
9V・3A
12V・3A
15V・3A
20V・3A

Focus Duo 63W《PA-D5》のPDO。

Focus Duo 63W《PA-D5》のUSB PDのRevisionは、公称どおり『Power Delivery 3.0』でした。テスターで確認したPDOは上表のとおり。仕様に明記されている出力と差異のないものでした。しっかり、5V出力時に3Aで出力されています。

急速充電規格

USB Type-Cポート(USB PD)は、Quick Charge・Samsung AFC・Huawei FCP・Huawei SCP、いずれの急速充電規格にも非対応でした。

使ってみた

単独60WのUSB PD出力は便利

USB Type-Cポート1つから60W出力できるのが良き。

USB Type-Cポート1つから60W出力できるのが良き。

このFocus Duo 63W《PA-D5》を使っていて特に便利だったのが、USB Type-Cポート1つから60WのUSB PDが出力できること。

60WのUSB PD出力なので、MacBook Pro 13インチも充電可能。

60WのUSB PD出力なので、MacBook Pro 13インチも充電可能。

最大60W対応——と書かれているUSB PD充電器でも、実は30W出力が2ポートだった…なんて製品もあったりする。それだと、MacBook Pro 13インチやSurface Pro 7を充電するとなると、ちょっと心許ない。それが、Focus Duo 63W《PA-D5》のように、単独で60W出力ができると、非常に安心して利用できる。

1ポート単独で使った場合のUSB PDの最大出力。
  USB Type-C(1) USB Type-C(2)
最大出力 18W 60W

1ポート単独で使った場合のUSB PDの最大出力。

ちょっと注意しておきたいのが、Focus Duo 63W《PA-D5》にはUSB Type-Cポートが2つあるのですが、USB PDの最大出力がポートによって異なること。

上にあるUSB Type-Cポートは、最大18Wまでしか出力できない。60W出力できるのは、下にあるUSB Type-Cポートのみ。このちょっと分かりづらい点はちょっとマイナス。

二条ねこ

パソコンのアイコンがあるほうが、高出力なUSB PD出力ってわけあーる!

2ポート接続だと最大63W出力

USB PD充電器全体では63Wが最大出力。

USB PD充電器全体では63Wが最大出力。

仕様には最大63W出力と書かれているのに、USB Type-Cポート単独では最大60W…と変な感じがしてしまうが、実はこの63Wというのは2ポート利用時の最大出力だったりする。

2ポートとも使った場合のUSB PDの最大出力。
  USB Type-C(1) USB Type-C(2)
最大出力 18W 45W

2ポートとも使った場合のUSB PDの最大出力。

Focus Duo 63W《PA-D5》にあるUSB Type-Cポートを両方使った場合のUSB PDの最大出力はそれぞれ上表のとおり。

単独で使った場合、『USB Type-C(2)』は最大60W出力でしたが、両方使った場合は最大45Wまで落とされることに注意。仕様の最大63Wというのは、2ポート利用時のUSB PDの合計値(18 + 45 = 63W)ということなのです。

出力を気にするなら、下のUSB Type-Cポートだけ使うべし。

出力を気にするなら、下のUSB Type-Cポートだけ使うべし。

とどのつまり、確実に高出力デバイスを充電したい場合は、『USB Type-C(2)』のほうを単独で使うべし、ということ。良いUSB PD充電器だと思うのですが、このへんのややこしい感じが否めないので、その点を評価から落としています。

とはいえ、Focus Duo 63W《PA-D5》には、『Dynamic Detect』なる機能が搭載されており、デバイスの充電に必要な電力量を自動で判別してくれます。なので、実はあんまり電力供給量は気にしなくてもよかったりします。とりあえず、ポートによってUSB PD出力のW数が異なるとだけ思っておけばOK。

60W超のUSB PD充電器としては軽量

とにかく、軽いは正義。

とにかく、軽いは正義。

個人的なFocus Duo 63W《PA-D5》のお気に入りポイントはここ。最大63W出力で、USB PD対応のUSB Type-Cポートが2つあるのにもかかわらず、148gに抑えているという点。

60W出力のAnker PowerPort Atom PD 2より小さい。

60W出力のAnker PowerPort Atom PD 2より小さい。

同系のUSB PD充電器を10個以上持っているのですが、60W超で2ポート出力となると、意外と重たくなってしまうもの。もちろん、窒化ガリウム(GaN)半導体を使えば幾分か軽くなるのですが、それでも微妙な重さが気になってしまう充電器がチラホラ……。

二条ねこ

Anker PowerPort Atom PD 2より、ちょっと小さくで軽いっ!

3W出力が多いのに、少し小さい。これが大事。

3W出力が多いのに、少し小さい。これが大事。

Focus Duo 63W《PA-D5》が超軽量!…とは思っていないのですが、これなら常時携帯してもアリだと感じる軽さに仕上がっている点は高評価。しかも、同系のUSB PD充電器よりも出力が少し多くて、ちょっと小さい。これからもっと小さいのが出てきそうですが、ここまで小さいなら、もうこれでいいかなと思ってしまいます。満足。

まとめ「USB PD×2で63Wは非常に使いやすいぞ!」

5Aケーブルを用意しなくてもよいので楽。

5Aケーブルを用意しなくてもよいので楽。

そういうわけで、AUKEY『Focus Duo 63W《PA-D5》』のレビューを総括すると…

  • USB Type-C 1ポートで60W出力できる
  • 2ポート合計なら63Wまで出力可能
  • ポートによって最大出力が異なる点は注意
  • 60WクラスのUSB PD充電器の中では少し小型で軽い

という感じでした。

この60Wというのが実に使いやすくて、5Aケーブルをわざわざ用意しなくてもよいギリギリのラインだったりします。5Aケーブルは認証チップ関係でちょっと高価ですし、何より分からない人からしたら手を出しづらい。MacBook Pro 16インチを充電したいなら別ですが、一般ユースなら60Wクラスが正解かもしれません。

二条ねこ

不満も少ないし、今回のUSB PD充電器は“アタリ”だったー!

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

やっぱり、時代は窒化ガリウムですなー。

まの

もはや当たり前の技術になりましたよね。

さたえり

「かがくのちからってすげー!」やね!

おわり